学校や会社に通学・通勤しに行くのに電車を使う人は多いと思います。
それ以外では、国内旅行をする時にも乗っていると思います。新幹線だってもちろん電車です。
このように、電車は私たちを輸送するのに大いに役立っています。
ですが、あなたが乗っているのは「電車」じゃないものもあるかもしれません。もしかしたら、「気動車」というものに乗っているかもしれません。
そこで、気動車とはなんなのか?電車と気動車の違いはあるのか?というとこらへんを説明して行きます!
気動車とは

気動車というのは、ディーゼルや燃料等などの電気以外を動力としている車両のことです。
電車は、電線から電気をもらってその電気を動力として走っています。そのため、電柱もあれば電線もあります。
基本的には線路の上に電線をおき、電車はパンタグラフと呼ばれる突起で電線から電気を取り入れて走行するという仕組みです。
他にも東京メトロ銀座線のように線路に電線を置き、パンタグラフをとっぱらった電車(第三軌条方式)もあります。
新幹線は全て電車になります。線路の上に必ず電線があります。
一方、気動車は電気を必要としないので電線が必要なく、パンタグラフもありません。
自動車のように車両の下部にあるモーターで走行しているんです。なので車のような音を鳴らして走行します。
蒸気機関車(SL)も気動車の例のひとつです。石炭を入れることでエネルギーが生まれ、前に進むという仕組みです。
ちなみに客車というのは、そもそも動力がない車両のことで、何かで牽引せずに自走することができません。
昔のブルートレインやSLに乗ることがあったら私たちが乗るのが客車です。
都心部は気動車は走ってない!

さて、電車と気動車の違いがわかったでしょうか。
簡潔にいうと、電車は電気で走る車両(そのままですね笑)、気動車は電気以外で走る車両のことですね。
もしかしたらあなたは気動車に乗っているかもしれない、というのがこの記事ですが、都会に住んでいる人には気動車にあまり縁がないと思います…。
というのも、気動車は東京の中央部では走っていません。全て電化されていて、現在気動車を見る機会はほとんどないと思います。
ただ、八王子から高崎へ、北に行く八高線では埼玉県の高麗川(こまがわ)から北に行くとディーゼルカーが走っています。
栃木県では宇都宮から那須烏山を結ぶ烏山線、茨城県では水戸と福島県の郡山を結ぶ水郡線もディーゼルカーです。
関西の都市部では、普段乗る列車としては気動車は走行していません。ただ、京阪神と山陰地方を走る特急スーパーはくとやはまかぜは気動車なので、利用したことがある人も多いかもしれません。
一方で、地方ではたくさん気動車が走っています。特に北海道にお住まいの方は電線が通っている線路を見ている人の方が少ないと思います。
また、気動車の方が多い県では「汽車」という言葉が主流なんだとか。北海道でもそう言う人は多いそうです。
ちなみに現在、徳島県では電車は一切走っておらず、特急も普通列車も全部ディーゼルカーです。なので徳島県民はほぼ全員が気動車に乗っていると言うことになりますね。
ただ呼び方は「電車」でいいと思う
今回は、あなたが乗っているものは実は電車ではなく気動車かもしれない!と言うことを紹介しました。いわゆるトリビアですね。
普段私たちはこう言っているけど、正式名称は違うというね。
よく鉄道が好きな人の界隈ではこの「電車」と「気動車」の違いにきびしく、テレビの報道でも「これは電車じゃない!気動車だろ!」と行ったり、一般人にもそれを求めたりするそうです。
言葉を正したりする気持ちも分からなくないですが、「電車」で通じるならそれでいいのでは?って思います。
相手に伝われば私はなんでもいいと思います。いちいちこれは電車だ、これは気動車だと区別するのは面倒くさくないですか?
もちろん、これは電気ではなくてディーゼルで走っているんだよ、と言う説明をするなら気動車という言葉を使えば良いですが、一般に言う時は「電車」の方がわかりやすいし、通じると思います。
気動車と言われても分からない人の方が多いので。
あくまでこういう噂があるんだよ、と心の中で楽しむだけにしておいて、他の人との話では普通に「電車」という方が吉です。
最後になりますが、地元民以外の人はあまり気動車に乗ることはありません。乗るとしたら主に旅行でしょうか。
ディーゼルを使った編成の少ない車両もまた旅情を味わせられます。美しい自然も楽しむことができるので、鉄道旅行などで気動車に乗る機会があったら、速度は電車と比べると遅いですが是非乗ってみてください!
きっとディーゼルならではのエモさに気づくことができますよ!!