【小説】就活で読むべき本!全就活生に『何者』をおすすめする4つの理由

※この記事ではガチのネタバレはしていません!

大学も後半になると、就職活動をするようになってきます。就活は、早い人は大学2年生ころから始めていますし、大学3年生の3月(新大学4年生)からはいよいよ本格的に始まります。

就活生は忙しくて暇はないと思いますが、ぜひ読んでおくべき本があります。

朝井リョウさんの『何者』です。

私は大学2年生のときにこの本を読みましたが、初めて読んだときは面白い!と感じつつたくさんの気づきを得ることができました。今でも時々読んでいますが、面白いと感じますよ!

『何者』は、そこらの自己啓発本よりも学ぶことがあると信じています。特に就活生なら、読んで損はない小説です。

今回は、『何者』のざっくりとしたストーリーの流れを踏まえて、私が強くおすすめする理由をあげてみました。

ストーリー

詳しいお話は、ぜひ買ってからご覧いただくとして、ざっとあらすじに触れていきます。

語り手は、そろそろ就活が本格化する二宮拓人。ルームシェアをしていて、その相手はバンドマン、神谷光太郎。その2人のクラスメイトである田名部瑞月の友達(小早川理香)が、実はルームシェアをしている2人の上の階に住んでいるということで、就活仲間として対策を立てたり協力することに。

上の階に住んでいる小早川理香には付き合っている彼氏、宮本隆良がいる。しかし、宮本隆良は就活をしないで生きていくと決意。

誰かが受かったり、落ちたりする厳しい就活のなかで、そんな5人の感情が揺れ動き、登場人物の行動の本心がわかったり闇が暴かれたりする。そんなストーリーになっています!(続きは買って読んでね)

私が『何者』をおすすめする理由

では、本題の、『何者』をおすすめする理由です。

とにかく現実的

小説というと、少しぶっ飛んだ要素があったり、狂気的なシーンがあったりと現実離れしているものもあります。

一方で、『何者』はかなり現実的な内容で、就活をしているとあるある!というような内容になっています。

サークルのシーン、アルバイトのシーンはいかにも普通の大学生らしいし、宅飲みも家庭的、就活の会話もごくごく普通の就活生がしそうなものです。

自分と似た環境、境遇だからこそ内容がスッと入ってくるし、とても共感することができますよ!

内容がリアルで、就活の流れがざっとわかる

『何者』は人間関係について深く切り込んだ小説ですが、その背景にある就職活動という面においてもリアルです。

例えば、就活の初期段階でやることの多いWebテストでは、実際に協力して行うことが多く、それについて触れられています。私もみんなでやるものなんだと学ぶことができました。(笑)

他にも、試験が終わった後の疲れた様子や、合否のメールに対しての反応など、リアルな就活生の心を感じ取れることができます。

コロナウイルスで学校に行けておらず、情報量も少ないという学生も多いと思います。そんなあなたは、早めに『何者』を読むことで就活に対しての心構えができますよ!(笑)

登場人物のタイプがバラバラで、自己理解もできる

主要な登場人物は上記ストーリーで紹介した5人+拓人の演劇仲間であった烏丸ギンジの6人ですが、それぞれのキャラクターが色濃く際立っています。

冷静に、客観的に分析する拓人。

アクティブで、とにかく明るい光太郎。

素直で、現実主義の瑞月。

行動力がものすごい理香。

周りと違うことを好む隆良。

自分の思いを発信しまくるギンジ。

実際にギンジは会話で登場することはないんですけど、それぞれの特徴があり、「こんな人いるなあ」って共感できますよ!

それに、自分はこの人に近いと考えることもできます。自分はどういうタイプなのか、ざっくりと分かりますよ。自己理解は企業を選ぶときや将来やりたいことを考えるのに有効なので、少しずつ自分がどんな人間かわかるようにしましょう!

登場人物の発言や行動からも学びがある

『何者』の登場人物の発言は割と深いことを言っていると感じました。

隆良は、就活をしないと発言します。発言内容は、「なんか違うんじゃないかな?」って思いつつも、間違ってないところも感じました。

終盤では、登場人物が衝突しあうシーンがあります。そのシーンではさらにグッと来ましたね。私の中で一生心に残る大切なシーンになりました。(笑)

その他にも、冒頭の拓人の就活に対する考え方も勉強になりましたね。就活では自分が持っているカードを選んで出すというもの、就活が辛い理由など、拓人独自の分析ですが参考になりました。

まとめ

今回は、朝井リョウさんの『何者』を読んでみて、これ就活生みんな読むべきだなと感じたのでおすすめする理由を挙げてみました。

おすすめする理由として、

  • とにかく現実的
  • 内容がリアルで、就活の流れがざっとわかる
  • 登場人物のタイプがバラバラで、自己理解もできる
  • 登場人物の発言や行動からも学びがある

この4つを紹介してみました。

『何者』は、小説として面白いだけではなく、就活をテーマにした本として、就活のリアル、人間関係のリアル、大学生のリアルを色濃く描いたものです。私自身就活をしていて、『何者』で書かれている発言は重要だったり、新たな気づきを得たりすることが多いです。

現実的な話なので、ドロドロとした関係が苦手な方でもあっさり読めますよ!

もし少し時間ができたら、いや、無理やり時間を作ってでも『何者』を読むことをおすすめします!!

あ、映画もありますので映画を見ても十分深く味わえるような内容となっていますよ!

『何者』はこちらから購入することができます。

映画版はこちらから。DVDです。

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