【引退】国鉄型特急185系のすごさを伝えます

「Wikipediaより(https://ja.wikipedia.org/wiki/国鉄185系電車)」MaedaAkihiko – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=101275747による

2021年のダイヤ改正で、「踊り子」から185系が引退しました。185系は、1981年に運行し始めた特急で、40周年という節目で役目を終えました。

この185系、首都圏にお住まいの方は多く見る機会があったかと思いますが、この電車を紹介したくて記事にしました。(笑)

なお、私自身は乗ったことがなく、一度は乗っておきたかったなと思っています。

185系はどんな列車?

185系は、国鉄時代末期の1981年に登場しました。これまで使われていた153系の車両性能を向上させる役目を担っていました。

1981年から特急「踊り子」号に運用されて以降、東北本線や高崎線(「なすの」「草津」など)でも順次運用され、首都圏を走る主要な特急列車になりました。

1986年からは首都圏からスキー場へ行く「シュプール上越」や「シュプール白馬」で運用。多くのスキーヤーやスノーボーダーの足となりました。

さらに同年には、通勤・通学を快適にするべく、「湘南ライナー」も登場し、特急と比較して安く移動できるという強みがありました。「湘南ライナー」も2021年に廃止されました。

185系は塗装がさまざま変えられた電車でもありました。昔の東海道線のオレンジと緑や、国鉄特急のカラーなど、多くのお客様を魅了し続けました。なお、引退時は、デビュー時を再現した、シンプルな緑1色のカラーリングでした。

デビュー以降、40年にもわたって運行されてきた185系は、国鉄型特急としてはかなりのベテランで、JR東日本では最後の国鉄型特急となりました。

そんな185系ですが、普通に見たら「ただの特急じゃん。」「しかも古いし、乗り心地も悪そう。」「モーター音うるさいし、いい電車じゃないよね。」って思うはずです!

でも、185系は実はスゴイ電車なんです!今回はその魅力を紹介しますね!

40年も走り続けていた!

185系は40年間走り続けていて、これは比較的電車では長期間走った部類です。大体在来線の電車はデビューしてから30〜40年間は使う事になるので、長持ちしたといえますね。

特に首都圏の在来線は、10〜20年のサイクルで新しい電車を導入することが多く、それと比べると運用期間はかなり長いです。

さらに、開発した当初は、現在の技術と比べてもお世辞にはいいとはいえません。そんな中で作られた電車が、技術が向上した現在の電車と引けを取らない運転をしていたことから、185系のすごさがわかると思います!

特急として最長の15両編成

185系の「踊り子」は最大15両で運行していました。これは、特急として、在来線として最長の編成です。

15両編成の「踊り子」は、熱海で10両+5両に分かれます。そのうち10両編成は伊豆急行線に乗り入れて伊豆急下田へ、5両編成は伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り入れて修善寺へ行きます。つまり、東京〜熱海間を15両という最長編成で走っていました。

15両もあると、かなり迫力がありますよね?15両で途中駅を豪快に通過していくのは、185系だけです!

通勤にも対応した特急型車両

特急に使われている電車というと、ゆったりできるリクライニング座席の印象があると思います。

しかし、185系は当初、リクライニングできない座席でした。これは、185系が通勤や通学にも対応できるよう、座席配置をすぐ変えられるために転換クロスシートにしたということです。

185系は、特急型車両でありながら通勤型のような特徴ももちあわせた初めての車両です。幅広い用途で運用できるように作られました。

185系の今後について

185系のスゴさがわかったところで(笑)、引退してからどうなるのかというところですが、、、

今後は臨時列車として使うとのことです。まだ完全に廃止というわけではなく、臨時でおそらく「踊り子」を復活させるのかなと思います。

その先については、残念ながら廃止してしまうのではと思います。基本的に電車を廃止する際は、臨時列車として何かのイベントのときだけ運用して、その後正式に廃止するケースが多く、185系もそうなるという予測です。

とはいえ、まだ185系も正式に廃止したわけではないので、乗れる可能性は十分にあります。まぁ、臨時運転するといったらファンの人の応募が殺到して結局乗れずに廃止になってしまうということもありますが…。

私としては、ほぼ残っていない国鉄型特急なので、1度は乗ってみたいですね。臨時運転乞うご期待です。

まとめ

今回はJR東日本で最後の国鉄型特急である185系が引退したという悲報とともに、185系の素晴らしさをお伝えする記事でした。

185系は1981年にデビューして以降、首都圏の人々の足を支える重要な特急としての役目を40年間担った電車です。そんな185系は、鉄道を知らない人から見るといい印象は受けないとは思いますが、

  • 40年間もの間運転したタフさ
  • 国内最長の15両編成で運行した特急
  • 国内初の特急、通勤・通学という2つの役割を持つ電車

という大きな強みがあります。

185系は2021年の3月に引退しましたが、今後は臨時列車として運行されるようです。臨時列車はかなりの人数が乗りたいと思うので、乗るのは難しいかもしれません。機会があったら乗ってみたいです。

今後は残念ながら廃止の可能性が高いので、臨時でもなんでも乗れるときに乗っておきたいですね…。

とにかく、40年間の運行、お疲れ様でした。

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